阪神のドラフト6位ルーキー・中野拓夢内野手(25)が、2日の中日戦(甲子園)で規定打席に到達。目標の新人王獲得へ向け、大きく前進した。

 前日の試合で442打席となり、この日の第1打席でシーズンの規定打席となる443打席をクリア。しかも1回無死一塁という場面で見事、左前打を放ち好機拡大。マルテの先制弾を呼び込むなどチームに貢献した。

 8回には右前打で出塁。リーグトップとなる今季25個目となる二盗も決め、同僚の近本、ヤクルト・塩見らとの盗塁王争いでも〝先〟へ進んだ。

 今季はシーズン途中から遊撃に定着すると、シュアな打撃と俊足を生かして打順も2番に定着した。菱自動車岡崎の社会人時代から「即戦力」と期待され入団。その触れ込みに相応しい働きで、V争いのチームの大事なピースになっている。

 中野は試合後「1年目で規定打席に到達できたことは、自信になりますし、これからの野球人生につなげていきたい」とし「一戦一戦、自分のやるべき役割をできるようにしっかりやっていきたい」と残り18試合となったシーズンのラストスパートを誓っていた。