「孫も写ってなきゃ!」 日本ハム・斎藤佑樹が見せた究極の“人たらし” ぶり

2021年10月02日 06時15分

日本ハム・斎藤(中)は報道陣に囲まれることが多かったが…(東スポWeb)
日本ハム・斎藤(中)は報道陣に囲まれることが多かったが…(東スポWeb)

【取材の裏側 現場ノート】「斎藤佑樹」という男はとことん〝人たらし〟な人間だ。どんな取材にも嫌な顔一つせずに答え、時にはこちら側が自主的にオフレコ扱いにするような〝ぶっちゃけトーク〟も展開。普通であれば本人からのストップがかかるであろう刺激的な原稿も数多く書かせてもらった。

 トレード、おカネ、交遊関係、クルマ(ポルシェ)…などなど、おそらく考えつくであろうタブーな質問は大方させてもらった。だが、斎藤本人には毎度「東スポだからね、野球の話題よりソッチの方が記事になるでしょ(笑い)」と快く応じてもらうなど、まさに〝NGなし〟の選手だった。

 グラウンドを離れても、人たらしぶりは変わらない。食事の席では、年齢が離れた若輩者の記者の人生相談にもたびたび乗ってもらうなど「王子」というよりは「兄貴」のような人間だった。

 例を挙げれば切りがないが、斎藤の「人の良さ」を象徴する思い出が一つある。2年ほど前の鎌ケ谷での出来事。私事ではあるが、当時〝佑ちゃんファン〟である私の祖母が病で倒れ、緊急入院したことがあった。そのことを斎藤に話すと、祖母のため、直筆のメッセージを入れたサインボールと写真を併せてプレゼントしよう、と提案してくれた。

 それだけでも十分な心遣いだったが、その写真を撮る際に「せっかくおばあちゃんに渡すんだったら、孫も写ってなきゃダメでしょ!」と、急きょ、記者と肩を並べた一枚を撮影。粋な計らいのおかげで祖母の体調も奇跡的に回復し、今でも「家宝」として大切に自宅に飾られている。

 今も元気に暮らす祖母に代わって改めて感謝の気持ちを伝えると同時に、今後も東スポの過激でタブーな直撃取材に〝本音トーク〟でご協力していただきたいことも併せて伝えたい。小学1年生から始まる26年間の現役生活、本当にお疲れさまでした。(2017年~20年、日本ハム担当・熊沢航平)

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