好投空しく…。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が30日の中日戦(バンテリン)後、6回1失点と好投したC・C・メルセデス投手(28)について言及した。

“らしい”投球だった。初回を三者凡退に抑える好スタートを見せると、その後も持ち味のテンポの良い投球を続けて中日打線を翻弄。4回二死からビシエドに右前打を放たれるまで無安打投球を続けるなど、好調ぶりがうかがえた。

 5回には突如として3連打を浴びて無死満塁のピンチを招き、岡林のニゴロの間に1点は失ったが、なんとか最少失点で切り抜けたメルセデス。6回まで94球を投げぬいてマウンドを降りた。

 メルセデスは「今日はアグレッシブなピッチングができたとおもいます。5回は修正するのに時間がかかってしまいました。結果は残念な結果になってしまいましたが、最少失点で抑えることができたとおもいます。次は勝てるようにがんばります」とコメント。宮本コーチも「非常に彼らしい投球でしたね。リズム、テンポ。初球のストライク率高いですし、追い込むってところ、これは彼の持ち味。先発投手の見本ですよね。非常に良い投球をしてくれました」と高く評価した。

 それだけに、勝ち星が付かなかったことは悔やまれるところ。「また次回、中5日で行かせます。非常に良い投球でした。残念でした」と、次回登板の予定を明かすとともに、悔しさをにじませた。