阪神・佐藤輝は「少し早めの“2年目のジンクス”」 50打席音なしも…見えてきた出口

2021年09月27日 05時15分

阪神の佐藤輝(右)と中野の野手ルーキーコンビ(東スポWeb)
阪神の佐藤輝(右)と中野の野手ルーキーコンビ(東スポWeb)

 阪神・佐藤輝明内野手(22)が26日の巨人戦(東京ドーム)に「7番・右翼」で先発出場。2四球を含む2タコに終わり、セ・リーグワースト記録となる50打席連続無安打となった。シーズンも終盤に入ってデータが出そろう中、各球団の〝対佐藤輝対策〟も厳しさを増す一方だが、2つの四球を選べたことから分かるように、ボール球の見極めができつつあるとの指摘も多い。長い長いトンネルの出口は、もう目の前にあるのか…。


 2回無死一塁の第1打席は、カウント2―2まで追い込まれるも、ファウルなどで粘った末に8球目の外角フォークを見極め四球。先頭打者として打席に入った4回の第2打席は、カウント1―1から内角への変化球を打つも三ゴロ。5回二死二塁の第3打席ではインハイを攻められるも、全4球をしっかり見極めストレートの四球。8回の最終打席はカウント2―1からど真ん中に入った直球を狙い打ったが、中堅正面にライナーが飛ぶ不運もあり凡退。結果としては2タコという内容だったが、2つの四球で出塁を果たすなど、佐藤輝にとってこの日の巨人戦はポジティブな要素もある一日だった。

「アイツは3割を狙いにいくバッターとちゃうからな。テルはホームランバッター。クサいコースに手を出さずに、甘い球を一撃で仕留めることだけに集中すればええ」と、この日球場に足を運んだ球団OB会長の川藤幸三氏(72)も試合前に指摘していたが、その言葉通りの意図が明確に見えた4打席。それだけに佐藤輝の復調を予感する球界関係者は他にも多い。

 チーム関係者は「特に第1打席では、際どいボールをしっかり見極めてフルカウントに持ち込んでから四球を選べた点が大きい。佐藤輝は今、少し早めの〝2年目のジンクス〟に陥ってるようなもの。出口は近いと思うよ。連続無安打記録も三振の多さも、逆を言えばそれだけ〝使ってもらえている〟ことの証明なんだから、何ら恥じることはない。今のままでいけばいい」と背番号8の現状を分析。

 別の球団OBも「8回の中直は、捉えていたけど打球がドライブしていたからね。彼はそんなダサいバッターじゃない。阪神のコーチ陣の力量どうこうではなく、佐藤輝が直面している現在の問題は、彼本人の力でしか解決できない種類のもの。この壁さえ乗り越えれば本当にすごい打者になるはず」とエールを送る。

 連続無安打記録も三振数の多さも、裏を返せばベンチからの信頼と期待の証しに他ならない。こうなったら悪い記録とはいえ「伸ばせるだけ伸ばしたれ!」と開き直るのもいいのかもしれない。

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