阪神・ジョー・ガンケル投手が26日の巨人戦(東京ドーム)に先発登板し6回1失点の好投で8勝目をマーク。4―3の勝利に大きく貢献し「自分らしい投球ができた。ピンチの場面でもしっかり間をとってゴロを打たせる自分の投球をすることができた」と笑顔を見せた。

 前回登板の巨人戦(19日、甲子園)では2回7失点の大炎上で敗戦投手に。状態の悪さを重く見た矢野監督は、先発ローテから一時ガンケルを外そうとしたそうだが、2人の〝参謀〟がそれに待ったをかけた。

「俺は正直、厳しいかなと思ったんだけどね。金村と福原の2人のコーチが『状態的にはブルペンでも良くなっている。もう1回いっていいのでは』と言ってくれてね。投手コーチが自分の思うことをしっかり言ってくれたからこそ、こうなった」と試合後、矢野監督は舞台裏を明かし、2人の投手コーチの〝助言〟に感謝した。

 今カードを2勝1分けで勝ち越し、2つの貯金を手土産に甲子園へ帰還することになった矢野阪神。キチンと意見を具申するコーチ陣と、それを受け入れた指揮官。シーズン最終盤まで優勝戦線に食らいつくチームの強さをうかがわせる一幕だ。