苦節5年 西武・田村がプロ初勝利に男泣き「いつも変わらず応援してくれる人達がいた」

2021年09月25日 10時42分

田村伊知郎
田村伊知郎

 プロ5年目、西武・田村伊知郎投手(27)にうれしいプロ初勝利がついた。

 24日のロッテ戦(メットライフ)は先発の今井達也投手(23)が3回90球4安打7四球3失点の大乱調。それでもロッテ攻撃陣の8残塁の〝アシスト〟もあり試合は3回裏まで2―3と1点を追う展開だった。

 プレーボールから最初の1時間がほぼ守りの時間だったことに、辻監督は「一人で野球をやっているわけじゃない。(野手が)守っているわけだから。あのリズムでは攻撃につながらない」と苦言を呈し4回から2番手・田村にスイッチした。

 田村は安田に8号ソロこそ打たれたが、2回打者8人をこの1失点のみに抑えると、このテンポに飢えていた味方打線がつながり4回に中村の14号ソロ、源田の適時打で4―4の同点に追いつき5回にはノーヒットながら相手のバッテリーミスにより三塁走者・外崎が勝ち越しのホームを踏みその後を水上―増田―森脇―平良が無失点継投でつなぎ、必勝パターンではない陰の男・田村にプロ初勝利が転がり込んだ。

 5年目で初のお立ち台に登った田村は「うれしすぎて頭が真っ白です」と切り出すと、あとはこみ上げてくる涙をこらえきれなかった。

 続けて「なかなかここまで結果が出ない日が続いたんですけど、いつも変わらず応援してくれた人が沢山いたんで、それで頑張ってこれました。メットライフドームで投げる時はファンの皆様の歓声や拍手に後押しされて、なんとか自分を奮い立たせて投げることができたので本当に感謝しています」と語ると8957人が集まったスタンドからは温かい拍手が田村に送られた。

 辻監督は「彼はずっと気持ちを込めて投げてくれるピッチャーで、二軍に行ったり一軍に上がったりいろいろ苦労して5年間やってきた中で、今日もいいピッチングしていたと思ったら本塁打を打たれて『ああ、またか』と思ったところで、そこをしっかり抑えてくれた。それが打線の援護を呼んで勝ちにつながったと思う。私も(5年目の)同期でもあるし本当にあいつも頑張っているからうれしい1勝でした」と祝福する苦労人の晴れ舞台だった。

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