ヤクルト7連勝で「優勝モード」突入? 球団OBが気に掛ける “お祭りの反動”

2021年09月25日 05時15分

頭一つ抜け出しつつあるヤクルト・高津監督(東スポWeb)
頭一つ抜け出しつつあるヤクルト・高津監督(東スポWeb)

 このまま突っ走れるか。ヤクルトが24日の中日戦(神宮)に3―0で勝ち、3年ぶりの7連勝。首位をがっちりとキープし、6年ぶりのセ・リーグ制覇へ快進撃を続けている。このまま阪神、巨人との三つどもえの戦いを制するのか。これには「ヤクルトが優勝するときのパターンにはまってきた」「今年は東京五輪といい〝ヤクルトの年〟になるんじゃないか」などと、ネット裏の評論家たちも騒然としてきた。


 久しぶりの先発となった高梨が7回5安打無失点の好投で、4月15日以来の3勝目をマークすれば、若き主砲の村上は1―0の3回に自己最多を更新する37号2ラン。投打ががっちりかみあっての快勝に、高津監督は「みんながワクワク感を持ってグラウンドに立っている」と破竹の7連勝を振り返った。

 この日は2位・阪神と3位・巨人が直接対決で引き分けたため、じわりとその差を広げることに成功。球団OBで本紙評論家の伊勢孝夫氏は「このチームはノリノリになったら手がつけられんくなる。間違いなくその〝モード〟に入ったね。これまでのパターンからしてみても、このまま最後まで突っ走る可能性が大いに出てきたと思っている」という。

 では「これまでのヤクルトの優勝パターン」とはどういうものなのか。伊勢氏は「優勝するときはお得意さんを作るのが大事。私がヤクルトにいたときも、下位球団から大きな貯金を稼ぐことを目指したものです。今季のヤクルトはとにかく下位に強いし、今後もしばらくは下位との対戦が続く。このムードのまましばらくいけるのではないか」という。

 今季のヤクルトは中日に10勝4敗4分、DeNAに14勝4敗2分、広島に11勝5敗3分と、下位3球団を満遍なく〝銀行〟にしており、実に22個もの貯金を作ることに成功。今回の中日3連戦のあとはDeNA3連戦、広島3連戦とお得意さま相手との戦いが続くため、確かにこの勢いは止まりそうもない。

 とはいえ、ヤクルトの「ノリノリモード」を知りつくしているからこその不安も、伊勢氏は感じている。

「いつもそうだが、連勝しているときは『オレたち何でこんなに勝っているんだっけ?』という感じで、実際プレーしている選手たちもワケがわからないまま勝っている。好不調の波が一緒に来るというか、みんな好調になったかと思えば、不調になるときもみんな一緒。だから8連勝しても6連敗したりして『あれだけ勝ったのに、たったの貯金2かよ』ということもよくあった」

 それならば〝連勝の反動〟さえ気をつければいいのだろうか。

「そこはチームの伝統的な体質のようなものだから、なかなか気をつけようがない。いかに、このお祭りムードを続けていけるのか。高津監督はそこを考えていると思う。もともとお祭り騒ぎが大好きな性格なんやし、今年は東京五輪でもヤクルトOBの稲葉監督が金メダルを獲った。『今年はヤクルトの年だ!』と思い込んで、選手と一緒に騒げるだけ騒げばいいんじゃないか」(伊勢氏)

 ヤクルトOBたちも、まだ半信半疑ながら〝Vモード〟に突入した古巣の快進撃を楽しみにしている。

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