元気の秘訣はDHAパワー!? 球界現役最年長の中日・福留孝介外野手(44)が意地の一振りで引き分けに持ち込んだ。

 23日の阪神戦(バンテリン)で敗色濃厚だった1―3の9回だ。今季セーブシチュエーションで失敗のない相手の守護神・スアレスがマウンドに上がったが、3連打で1点を返し、さらに一死一、三塁の場面で代打・福留が登場すると、左翼フェンスの隙間に突き刺さる値千金の同点二塁打を放ち、二塁ベース上では気持ちの高ぶりを隠せずガッツポーズを繰り出した。

 18日の阪神戦(甲子園)では1点を追う9回二死一、二塁で同じスアレスに空振り三振に倒れていたこともあり「いい投手というのは分かっているし、結果を考えずに積極的に打っていこうと思っていた。たまたま俺が打ったけど、みんなが流れをつくってくれた」と振り返る。

 そんな衰え知らずのベテランの秘密は何なのか。親しい関係者によると「孝介は漁場がある鹿児島(の志布志湾に面した大崎町)出身だし、とにかく魚好き。すしはもちろん、焼き魚だとか、とにかくよく食べている。肉も食べるけど、焼き肉を食べた次の日は体が重くなるみたいで牛肉は控え目にしている」と明かす。

 魚に多く含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)は脳や神経組織の働きを活性化し、赤血球が増えて持久力が上がるなどの効果があるとされる。毎日心がけていることについて福留は「しっかり自分のできる準備をすること。年齢は気にしていないし、毎日試合に出ている選手の方がしんどいだろうから、それに比べたらどうということはない」と平然と話すが、無類の魚好きだけに元気いっぱいなのはDHA&EPA効果のおかげもありそうだ。