選手会の究極目標は「日本版WBC」

2012年09月08日 11時03分

 不参加決議を撤回し、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を表明——日本プロ野球選手会側が妥協する形でWBC3連覇への夢はつながったが、問題がすべて解決したわけではない。新井会長は「選手会が当初から主張してきたことは実現したが、ここからがスタートだと思う」と厳しい表情。各球団の選手会長も「まだまだ理想の形ではない」「すべての要望が通ったわけではない」と口を揃えた。根本的なWBCの運営形態は改善されておらず次回以降の課題として残ったからだ。それでは選手会側の最終的な要望は何か――。球界OBは「NPBが主催する国際大会を創設すべき」との大胆な改革案をブチ上げる。究極プランは“日本版WBC”という。

 あるOBは「米国がつくった大会である以上、米国に都合のいいシステムになっているのは当たり前。こちらから権利を主張しても満足する結果を得るのは無理な話」と指摘。これに対する対抗策が、日本が主催する国際大会を設立することだ。「1回目と2回目の盛り上がりを考えれば、国際大会で優勝するということは野球という競技にとって大きなプラスを生み出すことができる。ただ、五輪競技からも外れてしまっている。サッカーのFIFAのような各国を統率できる組織もない。ここは野球王国でもある日本が国際大会を主催することを考えるべきだ」

 その上で、球界OBは「これまでNPBが主体的に何かをするということはなかったが、今度こそしっかりとやってもらいたい。きちんとした計画を立てれば利益を生み出すこともできる。やはりNPBという組織がプロ、アマ含めて野球界を引っ張っていくのがベストだ」と主張する。NPBが国内はもちろん、世界の野球界をけん引する組織に成長することが、球界の発展につながる。その最終的な形がNPB主催の国際大会というわけだ。

 新井会長も「根本的にこの問題は選手会がやることではない。NPBがやる問題。本来はトップ、加藤コミッショナーがイニシアチブをとってMLBに対して交渉してほしかった」とNPBのリーダーシップを課題に挙げている。今後のNPBの動向によっては再び同じ騒動を繰り返すことになる。

 

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