「元祖・戦う選手会長」古田氏が新井にエール

2012年09月08日 11時05分

 日本プロ野球選手会会長としてWBC問題に取り組んだ阪神・新井貴浩内野手(35)に「元祖・戦う選手会長」こと古田敦也氏(47=評論家)が激アツエールを送った。選手会長の心労もあって成績不振が続き、苦しむ新井貴。球界再編問題で修羅場をくぐった“先達”の言葉とは…。

 新井は、不出場撤回を決めた4日の巨人戦で5試合ぶりにスタメン復帰。3―7と完敗し、自身は3打数1安打に終わったが「試合に出ているからね。大丈夫だよ」と気丈に振る舞った。ここまで打率2割4分8厘、8本塁打と思うような成績を残せていない。選手会長として開幕前からWBCの出場問題などに奔走し、グラウンドだけに集中できない状態だった。

 そんな新井貴にこの日の練習中、歩み寄って声を掛けたのが、テレビ解説のために甲子園を訪れていた古田氏だ。球界を激震させた2004年の「プロ野球再編問題」の時の選手会長。毅然とした態度で機構側に立ち向かう姿がファンの喝采を浴び、社会的にも高く評価された。当時の騒ぎは今の比ではない。

 新井貴の置かれている状況を人ごととは思えない。「大変なのはよく分かっていますよ。僕の時も本当に大変だったから。(グラウンドに)集中するのはやっぱり難しかった。肉体的にも精神的にもきついと思います。いろいろあって夜も遅くまで眠れなかったりしますから。いろんな人がいろんなことを言うけど、それを気にしないこと。それはそれ、これはこれと割り切っていくしかない」

 ちなみに再編問題の年、古田氏は多忙を極めながらも打率3割6厘、24本塁打の活躍を見せている。その経験も踏まえてこう続けた。「ただね、新井にとってはチャンスでもあるんです。“切り替え”の。気持ちを切り替える方法を会得できる? そうそう。精神的にもレベルアップできるチャンスなんですよ。だから頑張ってほしい」

 この経験がさらに野球選手・新井貴を成長させる。誰よりも信頼できる古田氏の言葉を糧に、奮起するしかない。

 

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