中日・福留孝介外野手(44)が12日のヤクルト戦(バンテリンドーム)で3号2ランを放ち9―5の勝利に貢献。44歳4か月での一発は、谷繁を抜いて球団最年長本塁打記録となった。

 起死回生のアーチだった。2点を追う7回二死一塁、鋭く振り抜いた一撃は右中間スタンドへズドン。「久しぶりに芯に当たりました。打った瞬間に自分でも確信できるのはありました」と自画自賛した一発で中日は5―5の同点に追いつき、続く8回に木下拓の10号ソロで勝ち越した。

 チーム最年長弾については「長くやっていればそういうこともあるんじゃないでしょうか。あまり気にはしてないです」とそっけなかった福留だが、ずっと現役を続けられる秘訣を問われると「常に上手になりたいという気持ちがある。それがなくなったらそこで止まっちゃう。それがあるうちはと思ってます」ときっぱり。球界最年長プレーヤーはチームにとって欠かせない存在となっている。