阪神・秋山拓巳投手が11日の広島戦(マツダ)に先発登板し、7回1安打1失点。2年連続の2桁勝利到達となる10勝目をマークした。

 直近2試合では不本意な投球が続いて白星から遠ざかっていたが、この日は身上とする制球が冴えわたった。7回二死に西川に10号ソロを献上するまで無安打投球を継続。「自分の長所を考えながら、思い切って自分を信じて投げることができた」と右腕も試合後、胸を張った。

 前日10日の同戦ではエース・西勇が約3か月ぶりとなる5勝目をマーク。この日も秋山に白星がつき、先発投手に勝ち星がつくいい流れがチームに戻ってきた。

 4―1で接戦をもぎ取ったことで、宿敵巨人とのゲーム差も4にまで開いた。矢野政権の集大成となる3年目のシーズンも残り34試合。首位の座を堅持する矢野監督も「この勝ちでまた次、次、といけるようになる」と手応えを語った。