中日のドラフト3位・土田龍空内野手(18=近江)が一軍でいまだスタメン起用されないことにチーム内外で物議を醸している。

 高卒ルーキーながら、二軍ではチームトップの82試合に出場し、打率2割3分8厘、1本塁打、22打点、9盗塁をマークし、3日にプロ初の一軍昇格を果たした。

 これまで与田監督は「戦力だから呼んだ。一軍で戦う戦力じゃないのに呼ぶなんてことはありえない」と説明。ところが8日現在、昇格後は5試合でスタメン出場はなし。ここまで二塁の守備に途中出場で3度就いたほか、打席に立ったのは5日のDeNA戦(バンテリン)での代打の1度だけだ。チーム関係者は「せっかく一軍に上げたのに、すぐにスタメンで使ってやらないと。ほとんどベンチに置いておくのはどうかと思う。土田だけでなく、伊藤も含めて、そろそろ若手にスタメンのチャンスをもっとあげてほしい」と切望する。

 あるOBも「DeNA戦での打席を見た。左対左で相手エースの今永にも物おじせず、2球目のファーストストライクを迷いなく振り抜いていた。真正面の二直だったけど、かなり痛烈な当たりだった。二塁で高松をスタメン起用するならまだ分かるが、ベテランの堂上を使うなら土田でしょ。戦力として上げたはずなのに〝タンスの肥やし〟状態になっている。これなら二軍でスタメンで出た方がいいよ」と指摘する。

 そんな声が果たして与田監督に届くのか。