虎の一平ちゃんに春来る――。5―3で快勝した8日のヤクルト戦(甲子園)で2年目の小川一平投手(24)がうれしいプロ初勝利をあげた。

 この日は3―3の同点となった6回に2番手として登板。中村、オスナ、サンタナと制球ミスをすれば長打を浴びることもある怖い面々を相手にも、わずか12球、三者凡退で料理すると、直後の6回裏に主将・大山が決勝2ランを放ち、このリードを守り切り、プロ初勝利をゲット。「自分一人じゃ取れない勝ちなんで、すごくうれしいです」とニンマリ。お立ち台にも呼ばれた右腕は「一平ちゃんと呼んでください」とご挨拶。1万8007人の虎党から拍手喝采を浴びていた。