巨人は7日のDeNA戦(横浜)で2―8の逆転負けを喫し、2つの引き分けを挟んで3連敗を喫した。

 先発した菅野が5回途中7失点でKOされる誤算もあったが、原辰徳監督(63)が試合後に求めたのは、攻撃陣への勝負強さ。この日は初回に2点を先制しながら、その後はゼロ行進だった。

 指揮官は「同じような展開が多いね。先制してもなかなか中押し、次の点を重ねられないというね。チーム全体がノビノビとやっていないというかね。タイムリーがなかなか、ここっていう時に出てない。先制、中押し、ダメ押し。そこの部分がちょっと足りてないかなと。だからもうピッチャーも苦しい状態でマウンドに上がるというのが続いているからね。投打のバランスという点においてはね、今はもうちょっとバッターが引っ張ってあげなきゃいけないかなっていう感じがしますね」と奮起を促した。

 打線を動かすために早めの一手も打った。4回一死一、二塁の場面で遊ゴロ併殺に倒れたウィーラーをベンチに下げ、スタメン落ちした丸を途中出場させた。このウィーラーの交代について「守備も含めてバッティングの状態もあまり良くないと思いました。それで幸い今日は(ベンチに)丸が残っていてくれていたんでね。守備も含め、そういうのが最善であろうというふうに思いました」と意図を説明した。

 この日の策は不発に終わったが、悔やんでも結果は変わらない。最後は「明日またフラットの状態からスタートだからね」と前向きに締めくくった。8日の同戦は打線爆発で1週間ぶりの白星を挙げられるか――。