西武・栗山巧外野手(38)が4日の楽天戦(楽天生命)で球団生え抜き初の2000安打に到達した。

 この日、栗山は「6番・指名打者」でスタメン出場。先発・岸から3打席目まで犠飛1本の2打数無安打だったが、3―8のビハインドで迎えた9回一死の第4打席で決めた。

 相手バッテリーは奇しくも、同じライオンズのユニホームで苦楽を共にした牧田和久投手(36)と、炭谷銀仁朗捕手(34)の元西武コンビだった。その牧田が投じた4球目、外角95キロカーブを弾き返すと左前へ。これで節目の2000本に到達した。

 38歳の誕生日でもあり、偉業に王手をかけた前日の試合後には「楽な気持ちで行きたいと思う。しっかり仕事ができるように。自分なりに勝負をしっかりかけれるように。そこだけ意識して頑張ります」とキッパリ。これまでと変わらぬ仕事に向き合う姿勢を語っていた背番号1。

 一塁キャンバスを回ると、雨の中、敵地・楽天生命パークに集まった楽天ファン、西武ファン全員から惜しみない拍手が送られた。さらに主将・源田から2000安打達成のボードを受け取り、楽天・炭谷、盟友・中村から花束を受け取ると、栗山の顔に笑顔が広がった。 

 2001年のドラフト4巡目で西武に入団した栗山にとってここまでの道のりは3年目、04年9月24日の近鉄戦(大阪ドーム)での一軍初出場、初安打から数えて2041試合、8308打席目での偉業達成だった。

 試合はこの栗山の安打から山川の17号2ランで得点につなげたが、5―8と及ばず西武の連勝は2で止まった。