ベテランの意地に脱帽だ。巨人の原辰徳監督(63)が3日の阪神戦(甲子園)後、この日「5番・左翼」で先発出場し、3打数2安打1打点の活躍を見せた亀井善行外野手(39)を称賛した。

 ここまで「5番」に座っていた中田に代わってクリーンアップに入った亀井は、先頭打者で迎えた5回に中前打を放って出塁。その後の松原の先制2点適時三塁打を演出する貴重な一打とすると、続く6回にも二死二塁で迎えた3打席目。西勇の投じた初球をうまく捉えると、これがライトへの適時三塁打となった。勝利にこそ至らなかったものの、貴重な追加点となった。

 これには原監督も「なかなかスターティングメンバーっていうのがね、準備ができない状況の中でもね、このところ非常に存在感を見せてくれていますね」と絶賛。臨機応変に対応するベテランを称えた。

 中島と並びチーム最年長の背番号9が、今後もいぶし銀の活躍で打線を引っ張っていく。