ソフトバンクが3日の首位・オリックス戦(ペイペイ)に1―2で敗戦。再び借金1となり、ゲーム差を今季最大タイの「6」に広げられた。4日にも自力Vが消滅する危機に立たされた。

 1―1で迎えた9回に3番手・板東がつかまった。二死一、二塁のピンチで5番・ジョーンズに直球を捉えられた。中前に弾き返される痛恨の適時打。オリックスとの直接対決は引き分けを挟み3連敗。痛すぎる黒星となった。

 打っては、相手エース・山本由伸投手(23)にまたしても抑え込まれた。すでに2完封を許し、前々回の対戦から16イニング無得点に抑えられていた難敵。1週間前の対戦でも3安打完封と手も足も出なかった。

 この日も7回までわずか1安打。8回に栗原が値千金の同点適時打を放ち久々の得点を奪うも、結局8回を3安打1失点に封じられた。

 オリックス戦は残りの全カードに山本が登板することが予想される日程。それだけに工藤監督も重要な一戦と位置付けて「今後も踏まえると今日が大事。1回打っておけば、向こうの対応の仕方も変わるかもしれない」と力を込めていた。

 しかし、これで山本に4敗目。対戦防御率0・94という数字が重くのしかかっている。試合後、指揮官は「負けたら切り替えるしかない。しっかり前を向くということが何より大事だと思う。今日はどうやったって取り返せない。勝ち星の上で取り返すことはできる」と気持ちを奮い立たせていた。