主将の意地の一打で阪神が連敗を「4」でストップ――。阪神は1日、中日に2―1で競り勝った。

 1点を追う劣勢から試合を決めたのは、不調の〝元4番〟大山悠輔内野手(26)だ。2試合ぶりスタメンは6番・三塁。初回の二死満塁の先制チャンス、さらに4回1死一塁の第2打席は二ゴロ併殺と、2度の好機をつぶして迎えた同点にした直後の6回二死一、二塁。「死ぬ気で行きました」と大山はカウント3ボールから、中日2番手・田島の145キロ直球をバットを折られながらも振り抜き、右翼線へ落とす勝ち越し適時打。キャプテンが〝3度目の正直〟で値千金のV打で、連敗ストップの立役者になった。

 先月29日に、首位陥落後、連敗を止める勝利に矢野燿大監督(52)も「毎日、しんどいね」と苦笑いも、連敗脱出にホッとひと息。決勝打の大山については「あそこで振れないようでは、ある意味では使えない。僕たちは常に挑戦するという野球をやっているなかで、あそこで調子が悪いから振らないようではね。『振れ~、振れ~』と思いながら見ていました」とカウント3ボールから勝負をつけた積極性を評価。主砲のさらなる復調に期待を寄せていた。