ロマン溢れる大砲候補が流れを変える。ソフトバンクのリチャード内野手が1日、ペイペイドームで行われた一軍練習に合流。チームが借金1と苦しみ、打線全体に重苦しい雰囲気が漂っている中で〝起爆剤宣言〟をした。

 自慢のパワーは折り紙付き。五輪期間中のエキシビションマッチでは全9試合で4番を任され2本塁打9打点と持ち味を発揮した。チーム事情もあり後半戦は二軍スタートとなっていたが、ついに念願の一軍切符を手にした。

「打点、そしてホームラン。流れを変えるような打撃や、チームが固まっている状況での1本だったり。そういう1本で雰囲気も変わったりすると思うので。元気も出していきたいです」。窮地を救う存在となるべく腕をぶした。

 ここからは難敵が連続して投げて来る。2日の楽天戦(ペイペイ)は則本昂が先発予定。さらには3日のオリックス戦(同)は山本、4日の同カードは宮城の先発が予想される。

 同時に野手では上林も合流した。工藤監督は両者のスタメン起用について「可能性は高いんじゃないかなと思いますよ」と含みを持たせた。

 現在、打線は手詰まりの状態。満を持して昇格したリチャードが突破口を切り開くニューヒーローとなれるか。