恩師が明かす 2年目左腕・及川の阪神入りが“幸運”だったワケとは

2021年08月27日 05時15分

今やブルペンに欠かせない存在だ
今やブルペンに欠かせない存在だ

 2年目左腕の阪神・及川雅貴投手(20)が、首位チームのブルペンをきっちり支えている。26日のDeNA戦(京セラ)には2番手として救援登板。0回2/3を無安打無失点に抑えチームの勝利に貢献した。

 イージーなシチュエーションでは決してなかった。先発・ガンケルの後を受け2点リードの7回一死一塁の場面でまわってきた出番。対峙するのはセ・トップのチーム打率を維持するDeNA打線。一つ間違えればゲームの流れを相手に渡しかねない状況だったが、代打・蛯名を一塁併殺打に打ち取り反攻の芽をしっかりと摘み取った。日に日に頼もしさを増す左腕を「楽しみなピッチャー。今後も真っ向勝負をしてくれれば」と矢野監督も称賛。弱冠20歳の若武者は、今やチームの勝利に欠かすことができない存在にまで成長した。

 プロ初勝利をマークしたのは5月30日の西武戦(メットライフ)。1回2/3を無失点に封じた間に打線が逆転に成功し、白星が転がり込んできた。その際に横浜高の〝恩師〟から電話がかかってきた。同校で長く監督を務めた高校野球界きっての名将・渡辺元智氏(76)だ。

 棚ボタ的に転がり込んできた白星に「及川は『ラッキーでした』と笑っていたんですがね。それは違うぞと伝えました。幸運や偶然は一生懸命努力してきた人間にのみ、まわってくるものだ、と。高校時代から本当に律義で礼儀正しくて真摯に野球に取り組んできましたからね、彼は」(渡辺氏)

 阪神に指名されたことも及川にとっては〝幸運〟だったと渡辺氏は語る。「矢野監督と巡り会えた。ファームには(横浜高OBでもある)高橋建育成コーチがいる。同期同学年のライバル西純くんもいる。先発投手としてだけでなく、リリーフ投手としての可能性も見出してもらえた。でも、そんな〝偶然〟は及川自身がつかみとったもの。まずは大きなケガをしないように。阪神で大きく育ってほしいですね」。

 高校時代は「同世代ナンバーワン左腕」とも呼ばれた及川。さらなる飛躍が楽しみだ。

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