まさかの投壊で、ローテの行方はいかに…。巨人の宮本和知投手チーフコーチ(57)が2―11で大敗した26日の広島戦(東京ドーム)後、一発攻勢で計5被弾を許した投手陣に苦言を呈した。

 思わぬ誤算が続いた。先発・菅野智之投手(31)が7月1日の広島戦(東京ドーム)以来56日ぶりとなる一軍復帰登板を果たすも、初回に鈴木に2ラン、続く坂倉にソロを浴びて序盤から3失点とすると、6回には菊池に2ランを浴びてまさかの6回5失点。その後のマウンドを託された投手陣も精彩を欠き、7回からマウンドに上がった戸根が鈴木に3ラン、3番手・桜井は9回に坂倉からとどめの3ランを被弾し、大量失点を許した。

 これには宮本コーチも「今日の投げた投手全員に言えるが、追い込んでからの1球で、(打者が)真っすぐを待ってるであろうというところに投げてしまうというね。非常に我々にとっても悔いの残る1球が今日の試合は多かったですよね。これは明日強く投手陣に伝えたいなと思いますしね」と、悔しげな表情を浮かべた。

 気になるのは次週以降の菅野の登板と、ローテーションについて。宮本コーチは「(菅野)智之が中6日で、山口が中4日で行くのかとかね。戸根を水曜日に持って行くのかっていういろんな選択肢があるもんですから、個々の選手の状態によって決めたいと思います。今は全く決めてないです。智之にも明日状態を聞いてですね、それで決めたいなと思います」と、一軍では先発経験のない戸根を先発起用するプランも明かした。

 戸根は5日に行われたイースタン・リーグの楽天戦で、プロ最長となる7回2/3を投げて2失点と好投。先発登板に向けた準備も着々と進められていた。すべてはエースの状態次第。さまざまなケースを想定しながら、ローテのパズルを組み立てていく。