DeNA中畑監督が横取り?松井氏に「臨時コーチ」オファー

2015年01月09日 07時30分

 DeNAがヤンキース、巨人でコーチ争奪戦が勃発している松井秀喜氏(40)に“横取りオファー”を出していたことが分かった。中畑清監督(61)が明かしたもので、今春のキャンプに臨時コーチとしての参加を要請済みだという。OBではない球団からのオファーだが、もしも松井氏が承諾するとなれば、将来的に指導者としてユニホームを着る際、巨人に限らない可能性が出てくる。果たして松井氏の決断は…。

「年末、松井に会った時、2~3日でいいから宜野湾キャンプで臨時コーチをしてくれと頼んだ」

 中畑監督は松井氏に対するオファーをこう明かした。

 今年、DeNAで勝負の4年目を迎える中畑監督は「先発陣が揃ってきた」と手応えを感じている。残る課題は打撃陣のレベルアップだが、指揮官が4番候補に考える昨季3割、22本塁打の筒香嘉智外野手(23)は左打者。日本が誇る左の長距離砲である松井氏の指導は何物にも替え難い価値がある。

 中畑監督にとって松井氏は巨人打撃コーチ時代(1993~94年)の教え子で、松井氏の若手時代は自宅でご飯を食べさせるなど公私ともに面倒を見てきた。12年のDeNA監督就任時には長嶋茂雄巨人終身名誉監督(78)とともに松井氏が激励会に駆けつけた。「恩を返せと言った」と中畑監督は臨時コーチ就任のため“師弟の情”に訴えたという。

 もちろんDeNAの真の狙いは、将来的な松井氏のコーチ就任にある。日本ハム、ヤクルト監督、巨人ヘッドコーチを務めた高田繁GM(69)は「コーチ経験もなくいきなり巨人で監督をするなんてムリ。だったらウチでコーチ修業をすればいい。そのための場所なら喜んで提供する」と松井氏にとって受け入れやすい提案をしている。

 もちろん昨年、巨人の宮崎キャンプ、ヤンキースの春季キャンプで臨時コーチを務めた松井氏にとって、一度もユニホームを着たことのないDeNAからの臨時コーチ就任オファーは驚いたことだろう。だが、だからこそ受け入れやすい環境かもしれない。臨時コーチをしただけで、監督就任を期待する大フィーバーが巻き起こってしまう巨人では、現在指揮を執る原監督にも迷惑をかけることになるし、松井氏でなくてもやりづらいのは当然だ。

 その点、ゆかりのないDeNAでは気兼ねなくコーチ業に専念できる。雑念なしに指導者としての勉強をするのなら、確かに古巣の巨人よりも向いている。さらに巨人以外のチームでもコーチを受ける可能性がでてきたとなれば、他球団も色めきたつことは間違いなく、松井氏としてみれば選択肢が増えることになる。そんなこともあり、松井氏は中畑監督のオファーをすぐさま拒否することもなく「考えさせてください」と、含みを持たせた返答をしたという。

 昨季、DeNAは巨人を相手に唯一、勝ち越しに成功。松井氏の“横取り”に成功すれば巨人に対してこれ以上ない先制パンチとなり、巨人のダメージははかりしれない。さらに宜野湾キャンプの注目度も一気に上がりチームにとっても万々歳だ。「今月中旬ぐらいには返事をくれるはず」。中畑監督は吉報を待っている。