今季セ・トップ9勝(3敗)の巨人・高橋優貴投手(24)の10勝目はならなかった。

 ヤクルト戦(17日、松山)で先発した左腕は初回二死三塁から、まさかの暴投で1点を失う。その後も3回まで毎回、先頭を出す苦しい投球。4回先頭の村上に直球をバックスクリーン左に叩き込まれ、続くオスナに二塁打を浴びたところで、原監督が交代を選択。その後のピンチは2番手・畠が無失点で切り抜けたが、高橋は3回0/3、63球5安打2失点と不完全燃焼の内容となった。

 この日は夏の甲子園で高橋の母校・東海大菅生が大阪桐蔭戦で無念の降雨コールド負け。「お世話になったので恩返しできれば」(高橋)と母校に熱中症対策のアイスラリーを差し入れていた。後輩の思いも胸にマウンドに上がった高橋だったが…10勝目は次戦に持ち越しとなった。