巨人は31日からエキシビションマッチがスタートし、若手選手たちによるアピール合戦も幕が開けた。

 この日のオリックス戦(京セラ)には、前半戦をファームで過ごした6選手が出場。「6番・左翼」で唯一スタメン起用された山下は3打数無安打に倒れたが、5回の守備から出場した身長2メートル超の高卒ルーキー・秋広は8回に右前打を放った。その後の二盗には失敗したが、原辰徳監督(63)は「まだまだいろいろ勉強することがある」としながらも「まあ良かったでしょうね」とした。

 そして、指揮官が「良かった。ナイスボール。彼の特長でしょう」と大いに褒めたのが、高卒2年目の山瀬慎之助捕手(20)だった。星稜高校時代まで奥川(ヤクルト)とバッテリーを組んでいたことでも話題となったが、最大の持ち味は強肩ぶりだ。この日は7回裏からマスクをかぶり、8回は一死一塁の場面で紅林をまず空振り三振。それと同時に西野の二盗を矢のような送球でアウトにし、三振ゲッツーを完成させた。

 練習試合はレギュラー陣の後半戦に向けた調整が主ではあるが、指揮官の頭にはしっかりインプットされたようだ。