ソフトバンク・工藤公康監督(58)が、独立リーグからやってきた新戦力を高く評価した。BCリーグ・茨城から加入したダリエル・アルバレス外野手(32)が、27日のエキシビジョンマッチDeNA戦(ペイペイ)に「2番左翼」で先発出場。初回に真っすぐをきっちり捉えて中前打を放つと、2回は二死三塁の好機でチェンジアップを左前に弾き返す適時打でアピールに成功した。

 キューバ出身のアルバレスは今季からプレーした茨城で24試合に出場して打率2割9分5厘、6本塁打。右打ちのパワーヒッターとして期待される一方で「実力は未知数」との評価も少なからずあった。注目の腕試しとなった一軍初実戦で、いきなりのマルチ安打デビュー。見守った指揮官も日本野球への適応力の高さを感じ取り、期待感を膨らませた。

「2打席目のヒットは2アウトからで、本人に聞いたら『変化球を狙っていた』と。BCリーグとは言え、日本でやってきたというところで(初回の第1打席で)真っすぐを打ったら次は変化球だろうと。そう思って、それを待ってしっかり打てたというところは評価できる」。賢さと順応性を持ち合わせていることを確認した指揮官は満足そうだった。

 ハングリーさを前面に出して、後半戦の起爆剤として活躍が期待されるアルバレス。「日本のNPBで野球をする夢が叶って、とても気持ちが高ぶっている」。〝ジャパニーズドリーム〟をつかめるか。