中日の与田剛監督(55)が27日、名古屋市内の中日新聞社を訪れ、大島宇一郎オーナー(57)に前半戦の報告を行った。

 ここまで83試合を消化し32勝42敗12分けで借金10の4位。会談を終えて指揮官は「前半戦は期待に沿える戦いではなかった。何とか後半戦は立て直していきたい、いきますと。投手陣はよく頑張っているので、何とか点が取れるように、奮起してほしい、という激励のお言葉をいただきました」と説明した。

 とにかく貧打が深刻だ。チーム防御率は3・31とリーグトップを誇りながら、チーム打率2割3分8厘、同49本塁打、同249得点はともにリーグ最下位。大島オーナーは「リーグ4位、借金10という成績でシーズンを折り返すという結果には満足していないと与田監督には伝えた。あと1本が出ず、接戦を落とすという試合が目立った。本塁打をはじめ長打力不足が原因なのは言うまでもないうまでもないが、一球一球にこだわって集中力を高めて打席に立ち、より多く仕留められるようにしてほしい」と注文をつけた。

 今季が3年契約3年目となる与田監督は「やっぱり点を取らないと勝てない。3年間やってきて今年が一番うまくいかないゲームが多かった。そこを何とかしなければいけない」と後半戦へ向けて巻き返しを誓った。