ソフトバンクの工藤公康監督が26日、エキシビションマッチの1週目に行われる4試合に関して、若手野手らの〝テスト起用〟を予告した。

 27日、28日のDeNA戦、30日、31日のヤクルト戦(いずれもペイペイドーム)に関しては、若手枠としてウエスタンで本塁打と打点の2冠王でもあるリチャード内野手(22)、ドラ1ルーキー・井上朋也内野手(18)、4年目の増田珠内野手(22)。また、新戦力としては阪神からトレード移籍の中谷将大外野手(28)、新助っ人のダリエル・アルバレス外野手(32=BCリーグ茨城)らが一軍に〝参戦〟する予定となっている。

 もちろん、後半戦に向けてのアピールの場でもある。それは若手にとっても同じだ。工藤監督は「ぜひ必死に。何が何でもという気持ちで来てほしい。試されるのかではなく、この機会をつかんでやろうと来てほしい。(首脳陣が)『一軍向きか?』となるのを期待してます」とハッパをかけた。

 結果そのものが評価ではない。工藤監督は「彼らの未来を見たい」とも繰り返した。「結果を残したい、塁に出たい、となると、バットに当てにいってしまう。自分の(打撃の)形があると思うので、崩されてとなってほしくはない。それなら思い切って振って空振りしてこいよと。その時だけの結果ではなくて、未来を見たいですよね。僕らも楽しみに見たいと思う」。

 前半戦は打線が低調だったソフトバンク。後半戦は周東、グラシアル、デスパイネ、牧原らの復帰も控えている中で、まずはフレッシュなメンバーがアピールを図る。