巨人は23日に東京ドームで全体練習を行い、原辰徳監督(63)が広岡大志内野手(24)に熱血指導を施した。

 東京五輪開催による中断期間に突入し、「調整、矯正、休養」をテーマに掲げていた原監督。この日、最も熱がこもったのは広岡に対しての指導だった。3月にヤクルトからトレード移籍。大型内野手としてノビシロも期待されているが、レギュラーに定着するまでには至らず、一軍と二軍を行き来する状況が続いている。47試合に出場した前半戦を打率1割9分4厘、2本塁打、6打点の成績で終えた。

 後半戦の再開(8月13日)までは時間があり「正しく時を使う」を信条とする原監督は10分以上も広岡に付きっきりとなり、斜め前やさまざまな角度からティーをあげた。

 若林にもアドバイスを送った原監督は「彼らはさ、いいスタートを切って本来ならば、上がっていかないといけないのに下がってきているというね」ともどかしさをにじませつつも「伸び盛り、うまくなり盛りよ。あの年齢はね。少しでもアドバイスになればね」と〝親心〟をのぞかせた。

 広岡らは打撃向上のきっかけをつかみ、バットで恩返ししたいところだ。