敗戦の中からも光が見えた。巨人の元木大介ヘッドコーチ(49)と阿部慎之助二軍監督(42)が、21日に行われた一、二、三軍混合の対抗戦「リアルジャイアンツカップ」を振り返った。

 元木軍、阿部軍のトップとしてそれぞれチームを率いたが、二岡軍の打線の勢いに追いすがることができず、共に敗戦。それでも、球団史上初となる試みに大きな手ごたえをつかんだようだ。

 元木ヘッドコーチは「みんながアピールできる非常にいい場を作っていただいたし。ベテランも出ているわけだから、若い選手はやっぱり緊張感あったんじゃない? 東京ドームだしね」と今大会のメリットを指摘。

 阿部二軍監督も「こういった機会を作ってくれて感謝したい。育成選手やずっと二軍にいる選手が東京ドームでプレーできたのが収穫。『ここでやるんだ、やるためにどうするんだ』というのを考えてもらえたらなと思う」と、ヤングGへはっぱをかけた。

 原監督のアイデアで実現した「リアルジャイアンツカップ」だったが、未来の巨人を担う若手選手たちにとっては大きな自信と意欲につながる貴重な機会となったことは間違いない。