2020年東京五輪で野球復活の芽が出たことに、08年北京五輪で野球日本代表「星野ジャパン」の指揮を執った、楽天の星野仙一シニアアドバイザー(SA)が独自理論を展開した。

 8日、IOC総会で開催都市が競技種目を提案できる条項が認められた。これにより東京五輪では野球・ソフトボールが行われる可能性が高くなった。

 野球人気の先行きを心配する星野SAは、五輪復活の可能性を素直に喜ぶ一方で「日本でやる時は別だけど、自分の経験から言えばグラウンド状態が悪く、試合をこなすため早朝に起きて練習もなしで試合に臨むこともあった。プロには向いていないしアマチュアの目標にした方がいい。プロが出るとしても23Uにオーバーエージ枠をつけるとか。プロはあくまでWBCに軸を置いた方がいい」と、金メダルを期待されながら、メダルなしの4位に終わった自身の苦い経験を踏まえながら、見解を述べた。

 東京五輪以降も野球が五輪競技として残ることを臨む星野SAは本来、アマの祭典である五輪の成り立ちからも大学、社会人などの目標として設定した方が競技として定着しやすいというが…。