【オールスター】4番は巨人・岡本和&ヤクルト・村上 原監督が“OM砲”に託す「新セ界」

2021年07月17日 05時15分

 ONならぬ「令和のOM」となるのか。2年ぶりとなるオールスター戦は16、メットライフドームで初戦を開催。全セを率いる巨人・原辰徳監督(62)が4番に据えたのは、Gの主砲・岡本和真内野手(25)だった。そして17日の第2戦(楽天生命)では、ヤクルトの村上宗隆内野手(21)が4番を務める。侍ジャパンの4番・鈴木誠也外野手(26=広島)を差し置き、両大砲を「全セの顔」に据えた〝思惑〟とは――。


 執念が勝利を呼んだ。試合は終盤までもつれたが、4―4の9回無死一、二塁から途中出場の中村(ヤクルト)が送りバントを決め、最後は二死満塁から中野(阪神)が押し出し四球。5―4で全セが初戦を制した。

 原監督は試合前に「根底にあるのは、忘れてはいけないことは勝利を目的とすること」と呼びかけたといい「それが中村君が犠牲心を持ちながら送りバントをしたと。あそこが勝利の分岐になった」と満足げだった。

 まずは先勝した指揮官が「全セの顔」に指名したのが、自軍の主砲だった。岡本和は現在、27本塁打、80打点でセの打撃2冠王に君臨。ただ、リーグ内には侍ジャパンで4番を張ってきた鈴木誠の存在も際立つ。岡本和の成績も申し分ないが、原監督がスタメンをサプライズ発表する以前には「普通に考えれば、鈴木誠じゃないか」との観測が広がっていた。

 岡本和を〝抜てき〟した理由については明かされていないが、球界関係者からは「チームこそ違うが、岡本和と村上の2人で今後のセ・リーグを引っ張っていけというメッセージではないか」との見方も浮上している。

 この日は「4番・三塁」で先発出場した岡本和が3打数1安打。意表をつく二盗も決めた。そして両大砲の競争心をあおるかのように、17日の第2戦は村上が「4番・三塁」でスタメン予定だ。原監督は他球団の選手を評することはあまりないが、球宴前には「円熟期に差しかかっている村上、そして岡本」と表現していた。

 リーグでは、現在も本塁打王を1本差で争う若き和製大砲。原監督にしてみれば、巨人戦で村上に打率3割9分1厘、6本塁打、14打点と大暴れを許しているが、その実力は疑う余地もないどころか、未来の球界を託せる器と踏んでいるのかもしれない。

 MVPを獲得した広島・菊池涼から盗塁を感謝された岡本和は「賞金は僕がもらわないといけないかなと思います」とおどけ、すっかり球宴を満喫している様子。今後も続く村上との〝OM砲〟のライバルストーリーから目が離せない。

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