「マイナビオールスターゲーム2021」第1戦(16日、メットライフ)で全セ先発を務めた巨人・高橋優貴投手(24)が初の夢舞台を振り返った。

 リーグ単独トップの9勝をマークした左腕は全セ・原監督の指名により初出場初先発。初回、先頭打者のソフトバンク・柳田を直球で追い込むとスライダーで左飛に打ち取った。西武・森を同じくスライダーで三ゴロに仕留め、ロッテ・レアードには得意のスクリューで空振り三振を奪った。

 だが、2回につかまった。先頭のオリックス・吉田正に中前打、ロッテ・マーティンに四球と無死一、二塁のピンチ。同じ北東北大学リーグの先輩で、対戦を心待ちにしていた西武・山川に直球をはじき返され、左中間へ2点適時二塁打を許した。

 夢舞台を2回38球2安打2失点で終えた左腕は「パ・リーグの打者も一流の人ばかりで、まずはこの場所に出られたことをすごく感謝したいと思います」と振り返ると、「なかなか全部抑えるのは難しいなというのを痛感しましたし、ただすごくいい経験をさせてもらったと思います」と手ごたえをつかんでいた。
 
 試合前の練習から学ぶことは多かったという。「ピッチャー陣のキャッチボールを見ても『すごい』と感じましたし、そういうところひとつとっても勉強になるような試合だと思います」とプロ3年目左腕は目を輝かせた。1歳半の長女がこの日、ネット裏で初めての野球観戦。「初めてプレーを見せられたので、今度はいい姿を見せられれば」とパパの顔を見せた。