巨人の〝ハクション大魔王〟がノッてきた。ゼラス・ウィーラー内野手(34)が10日の阪神戦(甲子園)で2試合連続となる10号ソロをかっ飛ばした。

 もはや打球の行方を追う必要もないほどの一撃だった。3回先頭の第2打席は1ボールからのカットボールを完璧にとらえ、左翼席へ一直線。阪神の左翼手のサンズは、守備位置に就いていた場所から一歩も動くことはなかった。ウィーラーは初回の1打席目でチームにとって55イニングぶりとなる適時打をマーク。自身としては来日から7年連続での2桁本塁打となった。

 満面の笑みの陽気な助っ人は「出塁の意識で積極的にスイングしていったよ。ホームランはうれしいけど、チームとして先に次の1点を取れたことが何よりだよ~」とウキウキだった。