過去4戦4敗だった沖縄の地で天敵攻略に成功した。ソフトバンクが3日の日本ハム戦(那覇)に7―1で快勝した。

 相手先発の上沢は今季2度の対戦で防御率1・69、16イニングで6安打に抑えられていた天敵だ。振り返れば2018年の沖縄の対戦でも2安打完封を許している。そんな右腕を打線が4回までに6点を奪ってKO。会心の勝利となった。

 前日2日は沖縄入り後、上沢攻略そして打線の活発化へ「対応力を上げるため」(工藤監督)の打撃練習を実施。立花打撃コーチはこう説明した。

「気持ちよくではなくて窮屈な状態だけど、基本的には追い込まれた状況で打つ。あとは自分で『これ(球種)をお願いします』と言って絞って打つと。そういう練習をしました。ストライクをいかに使っていくか、追い込まれた状態でいかに1球でも投げさせるかという形で(小久保)ヘッドが考えてくれた」

 2か所のうち1か所は普段よりさらに前から投げる打撃投手が全力で抑えに来る真剣勝負。もう一方は球種を絞らせて仕留めることに取り組んだ。

 負ければ借金。さらにはBクラスに転落する危機だった。首位・オリックスとの4・5ゲーム差をこれ以上は広げるわけにはいかない。前半戦の残り9試合で詰めていきたいところだ。