巨人・山口俊投手(33)が30日の広島戦(東京ドーム)で先発し、打席でもスタンドを沸かせた。

 投げては3回まで安打を許さず、5奪三振の好投。スコアボードに「0」を並べ続ける一方、3回裏に巡ってきたこの日の第1打席でも〝魅せた〟。1ストライクから2球目のツーシームをフルスイングし、勢い余った山口は打席でバランスを崩して転倒。打球はボテボテの投ゴロでアウトとなったが、打席でも披露した全力プレーに、場内は大きくどよめいた。

 ただ、山口本人はちょっぴり恥ずかしかったのか苦笑い。一塁ベースコーチャーの村田修野手総合コーチも笑顔で凡退した右腕を見送り、ベンチに戻ると中島らナインの表情も緩みっぱなしだった。