野手顔負けの一打を巨人ナインも祝福だ。29日の広島戦(東京ドーム)でプロ初安打を放ち、初打点もマークした戸根千明投手(28)に温かいメッセージが届けられた。

 30日の同戦の全体練習前、8連勝中のチームは和やかなムード。外野での投手練習に向かう戸根が一塁ベンチからグラウンドに姿をみせると、真っ先に声をかけたのが早々と汗を流していた小林誠司捕手(32)だった。ドーム全体に響き渡るほどの大声で「戸根、ナイスヒ~ット!」と呼びかけると、中継ぎ左腕も満面の笑みだ。

 そんなほほえましいやりとりを、近くで体をほぐしていた岡本和もニコニコしながら見守っていると、今度は戸根に向かって「謙虚に!」との野太い声も…。打撃ケージ裏で若手らの指導に当たっていた日大の大先輩でもある村田修一野手総合コーチ(40)だった。

 戸根は前日に3回途中から2番手で登板すると、3回裏の攻撃ではそのまま打席に立ち、大瀬良のフォークを中前へ。プロ7年目でマークした記念打にG党も異様な盛り上がりとなった。一方の本業では、1回2/3を投げて3四球を与えて3失点の内容だった。