巨人・原辰徳監督(62)がまたもや〝奇策〟投入だ。

 序盤から点の取り合いとなった29日の広島戦(東京ドーム)。6―4で迎えた5回、2番手の戸根が無死満塁のピンチを招いても指揮官は動かず、次打者の代打・長野をカウント1―2まで追い込んだところで3番手に右腕の畠をマウンドに送った。打席途中で投手を代えるのは、数ある「原マジック」のうちの一手で、20日の阪神戦(甲子園)でも代打・北條を高梨から鍵谷に交代して打ち取っていた。

 畠は1球で長野を空振り三振に仕留めてベンチの期待に応えたが、その後が続かなかった。一死満塁から続く野間の左前適時打で1点差に詰め寄られると、代打・松山に右中間を破られる2点適時二塁打を許して逆転を許した。4番手の田中豊も内野ゴロの間に1点を失ってこの回4失点。5回を終了して7―8とシーソーゲームが続いている。