好投も勝利をつかむことはできなかった。広島の森下暢仁投手(23)が27日の中日戦(マツダ)に先発し、8回を投げて8安打されながらも1失点の好投を見せた。しかし、打線の援護がなく、自身5勝目とはならなかった。

 安定感を欠いたのは立ち上がりだけだった。初回先頭の大島に二塁打された。続く加藤翔に送りバントを決められ一死三塁のピンチを招くと、高橋周に先制の適時打を浴びた。しかし、その後は何度も走者を背負いながらも得点は許さなかった。

 それでも右腕は「毎回毎回、立ち上がりが悪いので」と反省を口にした。尻上がりに調子を上げた2回以降については「それ以上取られないようにと思って。それだけです」と淡々。次回に向けて「しっかり修正できたらと思います」と話した。