6タコの雪辱に燃えた。巨人の松原聖弥外野手(26)が27日のヤクルト戦(神宮)に「1番・左翼」で先発出場し、初回の7号ソロを含む4打数3安打1打点。チームも5―2で勝利し、猛打賞の大暴れで白星に貢献した。

 いきなりの先頭打者弾で気勢を上げた。カウント3―1から、相手先発・スアレスの5球目152キロの直球を完ぺきにとらえ、右翼スタンド中段へ叩き込んだ。前日26日の同カードで6打数無安打に終わった悔しさを払しょくする、豪快な一発で敵地を静まり返らせた。

 その後も快音は続き、3回には左中間二塁打、6回には右前打を放つなど、猛打賞の活躍。サイクルヒット達成こそ惜しくも逃したが、チームの勝利に大きく貢献した。

 試合後、松原は初回の先頭打者弾について「手ごたえは打った瞬間完ぺきでした。なんて言ったらいいんかな? 完ぺきでしたでいいですか?(笑い)。良かったです」とはにかみながらコメント。前日の試合とは打って変わっての大活躍には「6タコって、そんな聞かないと思うんですけど。僕も人生で初めてで記憶にないくらいのことなので。いろいろな人に慰めてもらって、今日何とかカバーできた。それは良かったと思う。修正もできたので」と、周囲のサポートに感謝した。

 1番打者としてのポジションを徐々につかみ始めた松原に対し、原監督も「今日は非常にいい役割(を果たした)」と太鼓判。若きリードオフマンが、その勢いを武器に今後も打線をけん引していく。