巨人が22日のDeNA戦(金沢)で6―1と勝利し3連勝。金沢開催では28年ぶりとなる勝利を挙げた。

 丸佳浩外野手(32)の一振りがチームに勢いをつけた。1点ビハインドの3回二死一、三塁の場面でこの日2打席目を迎えると、相手先発・中川虎の投じた151キロの直球をうまく捉え、打球を左翼スタンドへ逆転6号3ランを叩き込んだ。「浮いてきたボールに対して一振りで仕留めることができました。いい風が吹いてくれました」と振り返る一発で試合をひっくり返した。

 これで2本塁打を含む4試合連続安打。一軍復帰後、好調が続く丸に対して原辰徳監督(62)も「やっぱり逆方向に強い打球が打てる時っていうのは彼の特徴でもありますので。そういう意味では兆しというものが出てきていると思いますね」と高く評価した。

 金沢・石川県立野球場では直近の公式戦で2015年9月2日・ヤクルト戦にも臨んでいるが、3―5で敗れている。同球場での白星は実に1993年6月9日・ヤクルト戦以来となった。この28年前の試合は、9回二死まで16奪三振の無失点投球を続けていた伊藤智仁氏(現ヤクルト投手コーチ)から篠塚和典氏(現評論家)が放ったサヨナラ本塁打により劇的勝利を決めた一戦だ。原監督は苦戦した当時を振り返りながら「あれ以来? そうですか! それはもう…ね、良かったですね」と述べ〝歴史的白星〟に目を丸くした。

 この日の〝金沢勝利〟を弾みに連勝街道を突き進んでいきたいところだ。