金子の“裏技”FA宣言で囁かれる「落合GM黒幕説」

2014年11月14日 07時15分

落合GMが金子獲得に暗躍?

 国内FA権を行使したオリックス・金子千尋投手(31)。ポスティングシステムを利用してのメジャー挑戦も視野に入れており、前代未聞の日米大争奪戦の様相となっている中、日本球界では「中日が怪しい」とささやかれている。落合博満GM(60)黒幕説まで出ているが、いったい…。

 金子の国内FA宣言を受けて、日本球団の編成担当の間でささやかれているのは、こんな声だ。「金子は国内移籍なら中日に行くのではないか。史上初となる今回の国内FAとポスティングを併用するこんな“裏技”を思いつくのが中日の落合GMだとすれば合点がいくからね」

 実際、この噂はかなり広まっているようで、中日関係者も「金子がFA表明したその日(11日)に、ウチの球団幹部のところに複数の他球団の編成担当が『金子の裏で糸を引いているのは中日さんで、もう(話は)出来上がってるんでしょう。中日には過去に大塚(現中日投手コーチ)がメジャー移籍した例(2002年オフに近鉄とこじれて中日に移籍し1年後にポスティング)もあるし加えて、あの落合GMなら、そういうことをやりかねないんじゃないの』と探りの電話を入れてきているんだよ」と打ち明けた。

 落合GMといえば、野球協約を熟知し、ルールの盲点を突いたり、世間をアッといわせる戦略家としても有名。監督時代の07年はオリックスとの契約交渉が決裂し“浪人”の危機を迎えていた中村紀をテスト生を経て育成枠の年俸400万円で獲得して驚かせたし、10年にリーグ優勝を果たした際は、ポストシーズンの戦いに向けて、一軍全選手を出場登録から抹消。それ以降はこのオレ流方式を模倣する球団が出ている。

 8月に北京五輪があった08年2月にはキャンプを視察に訪れた根来コミッショナー代行に五輪対策の救済措置として日本代表に3人以上選出された球団には外国人選手枠を1人増やして5人にしてほしいと要望。実際、そのオレ流案がプロ野球実行委員会で承認された例もある。そんな“実績”十分の策士・落合GMだからこそ、金子の黒幕としても怪しまれているわけだ。

 さらに、別の中日関係者はこんなことも言う。「もう金子がFA宣言した以上は勝負は始まっているからね。いくら他球団がウチにそんな探りを入れてきても『はい、そうです』とも『いいえ、違います』とも言えるわけがないでしょ。逆に探りを入れてきた球団が手の内をさらけ出してしまう格好となるから、金子獲得を目指しているウチにとっては有利な状況になるね」。これも心理戦のひとつということか、疑惑に対して否定も肯定もせず、不気味なムードも漂わせているのだ。

 金子獲りの資金面では他球団に劣るとされる中日だが、先発投手の補強を急務とする谷繁監督も「本物のFA選手が出たということ」と獲得に並々ならぬ意欲を見せている。真相はどうあれ、他球団から落合GM率いる中日の動向が、にわかに注目されているのは事実だ。