ソフトB・日本ハム連合に赤っ恥!侍ジャパンに「日米野球全敗」の声

2014年11月11日 16時00分

ベンチで渋い表情の小久保監督(右)

 日本代表・侍ジャパンが10日、ヤフオクドームでソフトバンク・日本ハム連合との壮行試合を行い、0―1で敗れた。12日開幕の「2014SUZUKI日米野球」を前に調整的な意味合いの強い試合だったとはいえ、散発4安打で完封負けを食らったとなれば不安が出るのも当然の話。侍ジャパン内部からは「悪夢の全敗シナリオ」を懸念する声まで上がった。

 

 屈辱の完封負けにも誰もが努めて前向きだった。試合後の小久保監督は「打てなければ勝てない。ただ打線はその時、その時ですからね。動き自体はいいし、少なからず緊張していたと思う。ただ結果的には負けたが、その中で本番に向けて逆に今日の負けを生かせるという感じがした」と力のこもった言葉を述べ、終始マイナス要素を口にすることはなかった。4打数無安打に終わった4番・中田(日本ハム)も「4打席立てたことが良かった。勝てなかったが、いい雰囲気の中でやれて良かった」。主砲同様、球場を後にする他のナインにも深刻なムードはまったく感じられず、中には笑みすら漂わせる主力選手もいた。真剣にやっていたのか、疑いたくなるぐらいだ。

 

 しかし、いくら壮行試合とはいえ、この結果で危機感ゼロというわけにもいくまい。この日の相手、ソフトバンク・日本ハム連合の先発メンバーはスタメンの平均年齢が24・8歳と戦力的には“一軍半クラス”。先発・藤浪ら7人の継投で5安打1失点に抑えた投手陣こそ「収穫だらけ」(小久保監督)だったかもしれないが、裏を返せば「抑えて当然」といったところ。日本ハム・斎藤ら、明らかな格下相手に散発4安打で無得点に封じられた打線は大きな不安を露呈したと言わざるを得ない。

 

 実際に侍ジャパン関係者は真っ青になりながら「こういう展開を見ると、つい“まさか”のことを想像してしまう」と話し、こう続けた。「2006年の前回大会ですよ。あの時の日本チームはMLB選抜に72年ぶりとなる5戦全敗を喫した。もし今年もあの時の二の舞いを演じることになれば、それこそ目も当てられない事態になる。今大会と前回大会の意味合いは大きく異なるからです」

 

 確かに8年ぶりに行われる今大会では対戦相手が同じMLBオールスターでも、日本側は前回大会までの「NPB選抜」ではなく「侍ジャパン」と様変わりしている。つまり日本代表になったことで、それまでどちらかといえばエキシビションマッチの色が濃かった日米野球が、今年の大会から一気に真剣勝負モードへと豹変したのだ。

 

「だから、もし06年の時のように5戦全敗なんてことにでもなれば、それこそシャレにならない。次のWBCで世界一奪回を目指す代表チームなんだし、結果を残せなければ『監督が責任を取れ』なんて声も当然出てくるだろう。この壮行試合のように“負けても前を向こう”なんていう姿勢では済まされないと思う」(前出の関係者)

 

 たとえ前回大会の悪夢が繰り返されなくても「最低3勝2敗」の勝ち越しラインは何とかキープしたいところ。花相撲ではなく真剣勝負の日米野球に臨む侍ジャパンには結果が求められる。