阪神が19日、巨人戦(甲子園)で2―6と敗れ、連勝は7でストップ。それでも敗戦の中には光明もあった。中でも「朗報」となったのは、売り出し中のルーキー・中野拓夢(24)が4打席に立ち、リーグの規定に到達したことだ。

 この日も巨人・戸郷から初回に中前打、8回の4打席目にも左のセットアッパー・中川から左前打を放つなど、2試合ぶりのマルチ安打。192打席に立ち、リーグの規定打席に到達した。

 新人ながら今季は正遊撃手に定着し、ここまで45試合でスタメン起用され、62試合目にして規定に到達した。広い守備範囲と、18日現在リーグトップ・タイの13盗塁の脚力に加え、打撃面でも非凡なモノを見せ、打率2割8分9厘はリーグの打撃成績でもトップ10を狙える位置につけている。矢野監督も「そういうところに名前が出てくるのはずっと出ている証しだし、励みにしてほしいね」とより一層の活躍を期待していた。