巨人の丸佳浩外野手(32)が19日の阪神戦(甲子園)で、復調を告げる5号2ランを放ち、チームの勝利に貢献した。

 3―2と1点リードで迎えた8回、一死一塁で、阪神2番手・藤浪の151キロ外角直球をとらえ、バックスクリーン左へ叩き込んだ。これで突き放した巨人は9回にも1点を加え、6―2で下した。

 この日の丸は先制点につながる初回の二塁打、6回の右前打と合わせて猛打賞。不振で二軍落ちした丸にとって5月22日中日戦(バンテリン)以来の一発は、完全復調を予感させるアーチだった。

 原監督も「(丸は)非常にこう緊張感の中でね、野球をやれているということだと思いますね。技術的にそんなに急激に(変わる)ということはないでしょうけど、まだまだ力はあるということですよね」とうなずいた。

 背番号8は「打席の中でのイメージ、そういったところ多少、自分の中では変化をつけたつもりなので、そういうところが今日はいい方向にいったと思う」と二軍での再調整の成果を実感していた。

 その一方で「しっかりと結果を残さないといけない立場ですし、そういう場所を与えられているので。まあ、今日に関しては結果を出せましたけど、明日も試合は続くわけですから。明日が大事になってくるので、また明日いい意味で切り替えていきたい」と早くも第3戦を見据えていた。