大谷クンにメジャー招待状を…関係者が狙う「名刺渡し」作戦

2014年11月11日 07時00分

メジャーリーガーとの腕試しに心弾ませる大谷

 侍ジャパンに初選出された日本ハム・大谷翔平投手(20)にメジャーの一部球団関係者が本人との接近機会を模索中だ。162キロ右腕を完全な監視下に置く日本ハム・栗山監督の「鉄のガード」を突破しようと知恵を絞っている。

 

 真新しいジャパンの背番号「16」のユニホームに身を包んだ大谷は、同級生の阪神・藤浪とキャッチボールを行うなど、約2時間半の全体練習で終始リラックスムード。「同い年がいるのは心強い。いるのといないのとでは違う。まだゲームはやっていないんでワクワク感の方が大きい」と笑顔で初練習を振り返り、12日から始まるメジャーリーガーとの腕試しに声を弾ませた。

 

 その大谷にはメジャーの注目も集まっている。プロ入り前、一時は日本のプロ野球を経ずに直接メジャー挑戦する意思を表明していただけに複数球団のスカウトが「早ければプロ6年目の2018年シーズンから20年シーズンの間にはポスティングされるのでは…。いずれにしても17年の第4回WBCがショーケース(品評会)になる」と想定し、大谷のメジャー移籍時期を占っている。

 

 メジャー公式球を使用する今回の日米野球の視察を予定している球団には、今オフのポスティング移籍が噂されるオリックス・金子を筆頭に同僚の糸井、広島・前田の直近組のチェックとともに、早ければ4年後の移籍を想定して大谷へのアプローチを試みようと画策する球団が複数存在する。

 

 ある球団スカウトは匿名を条件に「どの球団も少なくとも本人に直接会ってビジネスカード(名刺)を渡したいと考えている。できればこの期間中に食事でもしたいと望んでいる。しかし彼にはエージェント(代理人)がいないから窓口が分からず困っている」と大谷との接触を水面下で図ろうと画策している事実を明かした。

 

 一歩間違えればタンパリング(事前交渉)が疑われかねないグレーゾーンの行為だが、少なくとも多くのスカウトはそこを突破口に、まずは顔と名前を覚えてもらいたいようだ。これまで海を渡った日本人メジャーリーガーの多くも遭遇してきた状況であり、逆に事前にメジャー側から何の接触もなかった選手の方が少ないのが実態である。

 

 しかし、そんなメジャー球団の前に立ちはだかる強固な壁が「栗山ガード」だ。大谷の1年目から「外出時はどこに誰と行くか」を事前申告し、そこに第三者がいる場合はその許可を得た上で外出が許されるという厳しい監視体制が敷かれている。これは現在20歳の大谷がプロ3年目を迎える来季も変わらない。すでに指揮官は「今が一番大事な時期。まだまだ大人扱いはしない」と社会的には立派な成人である大谷の監視継続を宣言している。

 

 品行方正な大谷が写真週刊誌に狙われる可能性はゼロに近い。一部のメジャー球団は大谷の選手間交友関係、契約メーカー関係者などのツテを調べて接触チャンスを得ようと躍起になっているだけに「栗山ガード」の狙いがメジャー球団、エージェントの接触を事前に避けるための対策だったことが分かる。