小久保監督 侍ナインにスマイル指令

2014年11月10日 10時59分

珍指令を出した小久保監督(右から2人目)

“スマイル・ジャパン”だ。「2014SUZUKI日米野球」(12日開幕)に出場する侍ジャパンのメンバーが9日、ヤフオクドームで初練習を行った。今日10日のソフトバンク・日本ハム連合との壮行試合(ヤフオクドーム)を経て本番に臨む。その舞台裏で小久保監督が侍ナインに「とにかく笑おう」とナゾの訓示をしていたことが判明。その真意とは――。

 

 白い歯がまぶしかった。約2時間半のチーム初練習を見守った小久保監督は「前もって伝えていたので、皆よく動けているなという印象だった」と笑顔を見せた。無死一、二塁の状況を想定しながら繰り返した投内連係についても「(日米野球で導入される)タイブレーク対策として、サインプレーだけは合わせていこうということで取り入れました」と説明し、ここでも表情は一貫してさわやかモードだった。

 

 前日8日に行われた全体ミーティングでは「勝ちにいく」ことを強調した“スマイル指揮官”。それだけではなく実は次のような言葉も口にしていた。

 

「とにかく笑おう。笑顔を忘れないように戦おう。笑顔を絶やさなければ暗くならず、常に前を向いていける」

 

 笑顔こそがポジティブな姿勢を生み、好結果を導き出す。小久保監督の狙いはそこにある。またこのスマイル指令には別の理由も隠されているようだ。侍ジャパンの関係者が声を潜めながら、こう明かす。

 

「正直言うと…。小久保ジャパンの人気がいまひとつパッとしないことも一つの理由だね。小久保監督は若くてさわやかなイメージが漂っているけれど、日本代表を過去に率いていた王(貞治氏=ソフトバンク球団会長)さんや原(辰徳氏=巨人監督)さんと比べると、知名度は残念ながら雲泥の差。地味と言われた山本(浩二氏=現野球評論家)さんでもWBCで監督を務めていたから、それなりに認知されていた。そこに危機感を持っているからこそ小久保監督の頭の中には、笑顔をチームのトレードマークにして何とかファンの注目を集めたい考えもあるようだ」

 

 まばゆいばかりの白い歯と笑顔は、確かに小久保監督の現役時代からの「専売特許」とも言える。それを新たな“武器”に加えることで、侍ジャパンの人気は奇跡のV字回復を見せるか。