あと一歩届かなかった。広島の薮田和樹投手(28)が14日の西武戦(マツダ)に今季初登板初先発。しかし、制球が安定せず4回2/3を被安打3、与四球5で2失点。5回を投げ切るまであと一死で無念の交代をした。

 3回までは走者を背負いながらも無失点で切り抜けた薮田。ところが4回に先頭・金子に安打され、森に四球で無死一、二塁のピンチ。ここで呉に先制の適時打を浴びた。その裏に林の2点適時打で逆転してもらうが、5回に再び崩れた。

 5回一死で投手・佐々木に四球。岸のゴロで二死一塁とするも、金子にこの日5個目の四球を与えた。ここですかさず佐々岡監督がベンチを出て交代を告げた。ベンチに戻った薮田は悔しさからかグラブを自分の体に強く押し当てた。

 試合後には指揮官が「もう一回(二軍で)調整してもらいます」と二軍降格を明言。薮田は「無駄な四球と、自分の今の信頼度があそこ(での交代)だと思うので、もっと安定感を求めてつくっていこうと思います」とコメントした。