巨人「金城獲りOK」でも「相川獲りには異論」の理由

2014年11月04日 16時00分

FA権行使を表明した金城

 巨人がフリーエージェント(FA)権の行使を表明したDeNA・金城龍彦外野手(38)の獲得に乗り出すことが3日、決定的となった。一方、同じくFA権行使の動向を注視しているヤクルトの相川亮二捕手(38)の獲得には、球団内で異論も多い。同じアラフォーのベテラン獲りで意見が割れる背景には、あの“苦い経験”があるという。

 

 この日、横須賀の二軍施設で、FA権を行使して他球団への移籍を目指すことを表明した金城。そんなベテランに手を差し伸べたのは巨人だ。今オフは長野が右ヒザと右ヒジを手術し、開幕に間に合うか微妙となっている。また、左の代打が不足している現状もあり、白羽の矢を立てた。

 

 ただ、かつて首位打者タイトルを獲得した金城も来季は39歳。すでにピークを超えている感は否めない。球団内からは「なぜいまさら?」という声も聞こえる。それでも「勝負強い打撃は代打で生きる。守備要員としても使えるし、獲っておいて損はない」(フロント)と“獲得賛成派”が上回ったという。

 

 一方、同時に調査を進めているヤクルト・相川に関しては“獲得反対派”の方が多い。フロント内部からも「嶋(楽天)を獲れないからって『じゃあ、相川で』っていうのはね…。慎之助(阿部)を一塁に回しておいて、それより年上の選手を獲るのは筋が通っているのかね」と上層部の動きに対して異論が上がっている。

 

 実は今オフの補強に関し、ケースごとに球団内で意見が割れているのは1年前の“一岡ショック”の影響も大きいという。某フロントは「大竹の人的補償で広島が一岡を選ぶまでは“想定内”だったんだ。でも、正直あそこまで活躍したのは想定外だった。だから今年はA・Bランクの選手獲得に若干及び腰になっていて、二の足を踏んでしまっている」と明かす。

 

 今季推定年俸4000万円の金城は人的補償の必要がない「Cランク」だが、同1億1000万円の相川は「Bランク」のため、相手次第では有望な人材流出を覚悟しないといけない。巨人内部で相川獲得に慎重論が高まっている一番の理由もこれなのだという。一時期、球団内でFA獲得候補リストに中日・朝倉の名前が挙がったのも「Cランクだから」だった。

 

 どうやら昨年の“悪夢”が、盟主の動きを鈍らせる足かせとなっているようだ。