中日が13日の西武戦(メットライフ)で3ー4と接戦を落とし、3カード連続の負け越し。交流戦を9勝7敗2分けで終えた。

 先発した福谷が7回まで4安打3失点と粘りの投球を見せていたが、8回二死一、二塁のピンチを招いて降板。2番手・福が4番・呉に痛恨の決勝打を浴びた。

 試合後、与田監督は福について「まあ、もうしょうがない」と責めなかった。福谷に対しては「今年の中では一番良かったのではと思うぐらい、リズムも、ある程度、意図したボールが投げられていたと思う」と評価し「何とかあの(8)回も投げ切らせたいという思いがあった」と述べながらも「得点圏にいかなければ、というのもあったし、形が悪くなり始めていたので交代させた」と説明。

 球団初の交流戦開幕3カード連続勝ち越しを決めて一時は首位に立ち、初優勝のチャンスもあったが、後半に失速。それでも交流戦を貯金2で終えた与田監督は「優勝争いができるようなところまで選手が本当によく頑張ってくれた。僕は立場的には毎試合毎試合、勝つことを意識してやってきたが、やっぱり今年は交流戦で優勝したいという思いがみんなにあった。それはかないませんでしたが、プラスの要素もたくさんある。選手はよく頑張ったと思う」とねぎらった。

 具体的なプラス要素に関しては「本塁打数が多少増えた。得点力はまだ低いが、チャンスで一本が出るようになってきたり、レギュラーシーズンではなかったような勝負強さが出てきたと思う」と、打線に手応えを感じている様子だ。

 交流戦で堂上、桂らが躍動し、結果が出たことには「三ツ俣もそうだし、みんなでちょっとずつ競争意識を持って、結果を出してくれたことはすごくうれしい」と目を細めた。

 18日からのヤクルト3連戦(神宮)でレギュラーシーズンが再開する。指揮官は「気持ちも行動も受け身にならないこと。ウチが負けたゲームというのは相手に攻め込まれて初球から振られるとか、初球でストライクを取られるとか、そういう形でやられてしまう。ウチがやっつけているときは、それができていたと思う。そういう積極性を、より自信を持ってやってほしい」と気を引き締めつつ、ナインを鼓舞していた。